📬 保険料控除証明書が届く時期になりました!
今年も保険料控除証明書が届く時期になりましたね。毎年10月中旬から11月上旬にかけて、保険会社から順次発送されます。年末調整や確定申告に必要な大切な書類ですので、届いたら大切に保管しておきましょう。
今回は、保険料控除の種類と控除内容について、わかりやすくまとめてみました!
💡 保険料控除とは?
保険料控除は、1年間に支払った保険料に応じて、所得税や住民税が軽減される制度です。上手に活用することで、税負担を抑えることができます。
保険料控除には大きく分けて、「生命保険料控除」と「地震保険料控除」の2種類があります。
📋 1. 生命保険料控除
生命保険料控除は、平成24年を境に「新制度」と「旧制度」があり、契約時期によって適用される制度が異なります。
🆕 新制度(平成24年1月1日以降の契約)
新制度では、3つの控除区分があります。
①一般生命保険料控除
- 死亡保険、学資保険、養老保険などが対象
- 万が一の備えとなる保険商品
②介護医療保険料控除
- 医療保険、がん保険、介護保険などが対象
- 新制度で新たに追加された控除区分
- 病気やケガへの備えとなる保険商品
③個人年金保険料控除
- 個人年金保険が対象
- 老後の生活資金を準備する保険商品
- 「個人年金保険料税制適格特約」が付加されている必要があります
🔙 旧制度(平成23年12月31日以前の契約)
旧制度では、2つの控除区分があります。
①旧一般生命保険料控除
- 死亡保険、養老保険、医療保険など
- 旧制度では医療保険も一般生命保険料に含まれます
②旧個人年金保険料控除
- 個人年金保険が対象
💰 2. 控除額の計算方法
新制度の控除額(各区分ごと)
| 年間支払保険料 | 所得税の控除額 | 住民税の控除額 |
|---|---|---|
| 20,000円以下 | 支払保険料の全額 | 支払保険料の全額 (12,000円以下) |
| 20,000円超〜40,000円以下 | 支払保険料×1/2+10,000円 | 支払保険料×1/2+6,000円 |
| 40,000円超〜80,000円以下 | 支払保険料×1/4+20,000円 | 支払保険料×1/4+14,000円 |
| 80,000円超 | 一律40,000円 | 一律28,000円 |
所得税: 最大120,000円(3つの控除区分の合計)
住民税: 最大70,000円(3つの控除区分の合計)
旧制度の控除額(各区分ごと)
| 年間支払保険料 | 所得税の控除額 |
|---|---|
| 25,000円以下 | 支払保険料の全額 |
| 25,000円超〜50,000円以下 | 支払保険料×1/2+12,500円 |
| 50,000円超〜100,000円以下 | 支払保険料×1/4+25,000円 |
| 100,000円超 | 一律50,000円 |
所得税: 最大100,000円(2つの控除区分の合計)
住民税: 最大70,000円
🏠 3. 地震保険料控除
地震保険に加入されている方は、別途地震保険料控除を受けることができます。
控除額
| 年間支払保険料 | 所得税の控除額 | 住民税の控除額 |
|---|---|---|
| 50,000円以下 | 支払保険料の全額 | 支払保険料の全額 (50,000円まで) |
| 50,000円超 | 一律50,000円 | 一律25,000円 |
旧長期損害保険料(経過措置)
平成18年12月31日以前に契約した保険期間10年以上の長期損害保険契約については、経過措置として控除対象となります。
| 年間支払保険料 | 所得税の控除額 |
|---|---|
| 10,000円以下 | 支払保険料の全額 |
| 10,000円超〜20,000円以下 | 支払保険料×1/2+5,000円 |
| 20,000円超 | 一律15,000円 |
📝 4. 控除を受けるための手続き
👔 会社員の方(年末調整)
- 保険料控除証明書が届いたら内容を確認
- 勤務先から配布される「給与所得者の保険料控除申告書」に記入
- 保険料控除証明書を添付して勤務先に提出
💼 自営業の方・確定申告が必要な方
- 確定申告書の保険料控除欄に記入
- 保険料控除証明書を添付または提示して税務署に提出
保険料控除証明書を紛失してしまった場合は、保険会社に連絡すれば再発行してもらえます。ただし、再発行には1週間程度かかる場合がありますので、早めに手続きしましょう!
💡 ワンポイントアドバイス
保険料控除は、お客様が支払った保険料に応じて税金が軽減される大切な制度です。証明書が届いたら、必ず内容を確認し、年末調整や確定申告で忘れずに申告しましょう。
複数の保険に加入されている場合は、新旧制度が混在することもあり、計算が複雑になることがあります。わからないことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
お客様の大切な資産を守り、税制面でもしっかりとサポートさせていただきます!
📚 参考資料
この記事が参考になりましたら、ぜひシェアしてください!
ご不明な点やご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。













コメントを残す