火災保険の保険料が上がり続けている主な理由について

 「火災保険の更新の案内をみてびっくりした…」

こんな経験をされた方、たくさんいらっしゃると思います。
実は、火災保険の保険料は年々上昇傾向にあります。 私も、お客様の火災保険のお見積書を作成しているので、常に感じています。なぜ火災保険料は上がり続けているのか?
その理由と、私たちができる対策についてお伝えします。

◆自然災害の増加
近年、大型台風や豪雨、地震などの自然災害が増えており、保険会社の支払いリスクが高まっています。そのため、各社の保険料設定も見直され、上昇傾向に。

◆建築コストの上昇
修理や再建にかかる費用が年々高騰しています。特に、建材費や人件費の増加が影響しており、火災保険の補償額を適正に保つためには、保険料の引き上げが避けられません。

◆再保険料の高騰
保険会社は、自社のリスクを軽減するために再保険(他の保険会社に一部リスクを移転する仕組み)に加入していますが、ここ数年でその費用も上昇しています。

◆築年数が古い木造建物の増加
築年数がかなり経過した木造住宅は、火災や自然災害のリスクが高くなるため、保険料が大幅に上がる傾向があります。特に、旧耐震基準で建てられた住宅は、耐震補強がされていない場合に保険料が高くなることがあります。

◆地域による保険料の違い
地域によって災害リスクが異なるため、保険料にも差が生じます。たとえば、台風や地震が頻発する地域では保険料が高く設定されることが一般的です。一方で、比較的リスクの低い地域では保険料が抑えられることがあります。

私たちにできる対策

火災保険の値上げを避けることは難しいですが、以下の方法で負担を軽減できます。

◆不要な補償を見直す
「本当に必要な補償なのか?」をチェックしましょう。
・水災補償は必要?(高台に住んでいる場合は不要なことも)
・家財保険の補償額は適正か?(過剰になっていないか確認)

◆割引制度を活用する
・築年数による割引
・耐震等級が高い住宅は割引対象
・ホームセキュリティ導入による割引

◆長期契約で固定する
・1年契約よりも5年契約の方が、1年あたりの保険料を抑えられることが多いです。

◆正しい評価額で加入する
実際の建物価値よりも過大に補償額を設定してしまうと、無駄な保険料を支払うことになります。一方で、過小評価すると、万が一の際に十分な補償を受けられません。

評価額を誤るとどうなる?

過大評価(超過保険):不要な保険料を払い続けることに。

過小評価(一部保険):火災や自然災害で家が全損しても、再建費用をカバーできず、大きな自己負担が発生。

例えば、再建に2,000万円必要な家なのに、1,000万円の補償額で契約してしまうと、火災で全損した際に半分しか補償されません。

まとめ

火災保険の保険料が上がる背景には、自然災害の増加や建築コストの上昇などがあります。 しかし、補償内容の見直しや割引制度の活用、正しい評価額での加入など、私たちにできる対策もあります。

「うちの火災保険は、適正な補償内容になってるのかな?」 と気になった方は、ぜひ一度見直してみましょう!

分からないことがあれば、お気軽にご相談くださいね!

 


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